萌えよレーザーディスク

前述の話のように私が初めて買ったレーザーディスクのソフトは「うる星やつら オンリーユー」(うる星やつらのオリジナル映画第一弾です)です。

当然の事ながらVHS版も持っておりました。
ちなみに当時の価格はVHS版が14,800円、レーザーディスク版が9,800円となっており、テープを買うよりレーザーを買った方が安かったのです。しかも画質は放送局並みの水平解像度400本の高画質!で、何回見てもテープのように劣化しないと言うところは大いに期待してしまいました。

そしてボーナス

私はレーザーディスクプレイヤーを買いに秋葉原へ向かいました。
狙いはパイオニアのLD−600
これは民生用に初めて販売されたLD−1000(※1)の廉価版で、CAVでもトリックプレイが出来ません。
でもただ見るだけでしたら、またCLVを主体として見るのでしたらどうでも良い事です。

何件か見て回り、一番安そうなところで購入し、喜び勇んで持って帰りました。(重かったです)
このレーザーディスクプレイヤーは、アナログレコードのようなオープントップ式で、レーザーも今のような半導体レーザーではなく、ガスレーザーを使う方式でした。

セッティングも終わり、「うる星やつら オンリーユー」のレーザーディスクをセットし、プレイボタンを押しました。

テレビにレーザービジョンの文字が出て・・・いよいよ開始です!

高画質なのかどうか判りません。 だって、TVがシャープの14インチの安物ですから。

でも、これだけは判りました。

赤が、

赤の色が・・

ムチャクチャ・・・。

ディスクを拭いてみました。セッティングも見直しました。インシュレータも付けました。配線も高級な物にしました。

直りません。

所詮、安物のプレーヤーだと諦めました。

うる星やつらのレーザーディスクはしまいました...

そして数年が過ぎ、私も所帯を持つ為社宅に入居することとなりました。
結婚すれば金も使えなくなるし、この際とAV機器を刷新する事としました。
まず、テレビは当時ソニーの最高峰だった「プロフィールHG」の27型を、そしてレーザーディスクプレイヤーは、当時S/N比がとても良いと言われた、ソニーのLDP−515(※2)(カラオケ付きLDP−505の廉価版)を購入。

やっと、高画質の「うる星やつら オンリーユー」が見られる。

私の胸がときめきました。

セッティングも終わり、「うる星やつら オンリーユー」のレーザーディスクをセットし、
ふるえる手でプレイボタンを押しました。

テレビにレーザービジョンの文字が出て・・・いよいよ開始です!

今度は高画質かどうか判ります。 だって、テレビ局でも使われているプロフィールHGですから。

そしてそこに映るはずのきれいな赤色は
、、

ムチャクチャでした・・・


数日後、私のレーザーディスクの棚には買い増しした「うる星やつら オンリーユー」のディスクが並んでました。
(※1) パイオニアのLD-1000は初めての民生用レーザービジョンプレイヤーでした。値段は約20万円だったはず。廉価版のLD-600は150,000位でした。ガスレーザーにオープントップ式はその後のモデルには継承されず、次世代は半導体レーザーとフロントローディング式に改められました。
(※2)ソニー初めてのレーザーディスクプレイヤー。ノイズが少なく面表現に優れアニメ向きと思われました。尚、LD-600は健在でしたが、同僚に売り飛ばしました。ただこの手の製品は非常に寿命が長く、買ってから10年以上も使い続けてました。このソニーのデッキ、デジタルにも対応しておらず早く壊れろと思っていたのですがなかなか壊れませんでした。しかし2〜3年前やっと壊れたので、パイオニアの LDP919を購入しました。(3台目)DVD/LD 兼用コンパチブルディスクプレイヤーです。


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