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16.打撃巡洋艦

16.原子核推進打撃巡洋艦(CSGN)【ストライククルーザー】

1960年代初頭から開発が始められたタイフォン艦載防空システムは、後にイージスシステムとして完成し、14000t〜17000tクラスの原子力巡洋艦へ搭載を予定されていた。この艦が、原子核推進打撃巡洋艦(ストライク・クルーザー:CSGN)である。この巡洋艦には巡航ミサイルランチャを複数、対空ミサイル連装ランチャ2基、203mm単装砲1基を搭載する強力な水上艦であったが、その強力・高性能な性能の為建造費が高騰し、十分な隻数が確保できなくなってしまった。そこで補完戦力として、スプールアンス級駆逐艦の船体にイージスシステムを搭載したDDG-47(後のCG-47 タイコンデロガ級巡洋艦)級を建造する事になった。これは空軍の F-15/F-16、または海軍の F-14/F-18に対する水上艦版のHi-Lowミックス構想と言われたが、あまりに高騰する建造費に、時のカーター政権は、打撃巡洋艦の建造を中止してしまった。


世界の艦船「亡国のイージス」【転載不可】