ニチモ

戦艦大和・戦艦武蔵・空母信濃 1/300完全スケールモデル
スケール: 1/300 モーターライズ4軸駆動 価格:4,500/5,500円
解説:ニチモの1/300完全スケールモデルシリーズの大和・武蔵・信濃は、1/200戦艦大和のキットの縮小版−普及タイプとして製品化されたものだと言われてます。基本形状は1/200の大和を基にしており、1/200の大和リリース後に発見された新資料に基ずき再考証されています。しかしながら舷側にある手摺りを甲板パーツと一体モールドしてしまった為、精密感に関しては2割方印象を悪くしています。このモールド、1/500 の戦艦大和型、長門型、高雄型から引き継がれた物で、ニチモの 1/200〜1/800まで続く大和のシリーズにおいては1/200、1/700、1/800を除き全てモールドされてます。この手摺りのモールドを削り落とせば、評価が10〜20ポイント上がりますので残念でたまりません。
1/300シリーズも、1/200同様4軸のモーター動力走行が可能であるのと同時に、モーター動力で主砲塔3基を左右に動かすことが出来ました。
信濃は、船体は大和のものと共用していますが、パーツ自体の出来がすばらしいので、大型空母のキットとしては十分に見応えのあるキットです。
キットの状態:大和は捷一号作戦時と天一号作戦時のコンパチブル。武蔵は捷一号作戦時、信濃は竣工時を模型化されました。
発売時期:私が中学2〜3年(1970年〜1971年)には1/300大和・武蔵は発売されてましたので、1969年以前の発売と推測されます。空母信濃は ニチモニュース 1973年11月号(vol.7)に年末発売の新製品として掲載されています。 値段はニチモニュース vol.16 (1975年5月)号での調査ですが、4,500円が大和・武蔵、5,500円が信濃です。
1/300完全スケールモデルシリーズの展開:この1/300シリーズは、他に武蔵と信濃が模型化されました。特にこの信濃のキットは大和・武蔵のような厚いモールドの手摺りもなく、今でも幻の秀作キットとしてマニアの間では垂涎のキットとなっています。またラジコン対応のキットも発売されていました。しかし南極観測船ふじ以外、このスケールでの他の艦艇の展開はされませんでした。
オークションでの許容落札価格帯:現状絶版状態です。また、某模型関係のオフ会に出たときに1/300の大和型は、船体の金型が破損したので、もう出ないだろうと言われてます。私は大和・武蔵一緒で15,500円で落札しました。信濃は元もと持っていたものでオークションで落札したものではないですが、1万円は下らないと思われます。
下の写真はパッケージとその中身です。
ニチモ 1/300 大和のパッケージと中身
ニチモ 1/300 武蔵のパッケージと中身
ニチモ 1/300 信濃のパッケージと中身
ニチモ 1/300 大和の中身